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「i'm back!」 [映画]

今月唯一の平日休みだったので、いつものごとく映画館へ。

映画館が再開してから、
シネリーブル神戸で「娘は、戦場で生まれた」
パルシネマしんこうえんで「ホテル・ムンバイ」「アマンダと僕」

という、なかなかヘビーな内容のものを立て続けに見ていたのですが、今日は再びシネリーブル神戸へダルデンヌ兄弟のカンヌ監督賞の「その手にふれるまで」をみにいってきました。
こちらも、また社会派作品なので、ヘビーなのは続いてるのですが‥

シネリーブル神戸で「I'll be back」キャンペーンというのをやってることに気づいたのです。

また映画館に戻ってきたよー!!キャンペーンというわかりやすいものですが、前回は、そんなことをやってることすら気づいていませんでした。

売店で「I'm back!」とサムズアップを決めると、ポップコーンがもらえるとか。

こりゃあ、やるしかないよな!と。

‥で、売店で、コーヒー買うついでに、渾身の「I'm back!」を決めたのです。
めっちゃ笑顔で。

「すみません、、、、土日で終わりました‥」

まじか!!

私の渾身のアイムバック無意味!!!!!

ショック‥へこみますわ。

そもそも土日しかしてなかったうえに、6月いっぱいだったとのこと。
「でも、意外とやってくれる方少なかったんですよ」とのことでした。まあ、笑顔で「I'm back」返しをしてくれたし、なんか楽しくお話してきたので、よしとしよう。


こうやって、映画館にもどってきたよ!!的にはやくライブハウスにも戻りたいです。
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是枝裕和監督「真実」 [映画]

10月17日ピロウズ 横アリ→10月18日13時から日生でえび座。

18日の午前はフリー。

ということで、ハードですが、日比谷にて是枝監督の「真実」を見ました。

前日、ライブ終わりに一人で飲んで、さらに部屋で飲み‥と、朝から映画はなかなかハードでしたが、使える時間は使わないと。

しかも、「真実」、、うちの近辺は、字幕が1日一回で、あとは吹替しかないという、、もう怒りしかないタイムテーブルだったのです。

なぜにドヌーヴとビノシュを吹替で見なくてはならんのか!意味わからん。地方の人間はフランス映画を字幕では見ないと思ってるのか配給会社は、と怒りまくっていて前売りを買ったのになかなかいけず、この日しかないな、と。

日比谷はありがたいことにすべて字幕版。無事にみることができました。

いやあ、これね、私は、すごく好きでした。

フランスの大女優の母の自伝出版祝いで、娘家族がニューヨークから帰省する一週間の出来事のお話。母の書いた自伝が、事実とは違うものだったことから起こる出来事をパリの秋の風景とともに描いた素敵な作品。

みんなが少しずつついている嘘や、記憶と実際の出来事のズレ、そこに女優として演技という真実か嘘なのかわからないものまで重なるから、物語が何重にもなって深みが増してる感じがしていて、好きな作品でした。

「記憶と記録」や「俳優が演じるということ」を軸にした初期の「ワンダフルライフ」や「ディスタンス」からの流れも見られて、フランス映画になっても崩れない是枝監督の作家性みたいな、なにかの軸のようなものが見えてとても興味深かったです。どちらかというと「ディスタンス」での演技論的なものをさらに物語にのせた作品になるのかな。あと、劇中劇の手法も物語とリンクしていてより奥行がある物語になっていて素敵でした。

万引き家族や、誰も知らないのよえな社会派の作品群とは違う、歩いても歩いても、海よりもまだ深く、のような家族ものの話の流れの集大成的な作品のようにも感じました。

そして、パリということで、絵が強い。パリの街をヒョウ柄のコートでタバコ片手に、犬の散歩するカトリーヌ・ドヌーヴの最強感。この絵をみただけでも、すっごく満足できる。

ドヌーヴ演じる祖母が、「おばあちゃんは魔法使い」と信じる孫につく「おじいちゃんは亀にかえた」という嘘もすごく素敵で、大好きなエピソード。

なんか、みたあとにすごくあったかい気持ちになる、日常だけど、でもものすごく重厚感のある、素敵な作品でした。

これだから、是枝さんの映画、好きなんだよな。


さてさて、「ジョーカー」もみたし、今年も順調に映画をみていますが、あとは、なんとしてもケン・ローチの新作「家族を思うとき」を劇場でみなくては。
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「万引き家族」を見てきた [映画]

先日、是枝監督の「万引き家族」を見てきました。

何度もここで書いているとおり、是枝監督の作品は必ず劇場で公開されたら早めに見に行く・・・ということに決めているので、今回もなんとか見に行ってきました。
そして、その勢いで、家で一人是枝監督作品特集上映を開催しています・・。
何度も見た映画ばかりですが、これを期に初期作から振り返ってみたい・・・と思ったのです。

というのも、WOWOWでエドワード・ヤン特集をやっていて、「台北ストーリー」「恐怖分子」「クーリンチェ少年殺人事件」「ヤンヤン夏の思い出」をまとめてみたら、これがまた、とてもよかった。発表された順にみたら、また新たな発見もあってすごく充実していたのです。

ちょうど、日本映画専門チャンネルで是枝さんのドキュメンタリーの放送もあったので、久々に見直してみることにしました。


・・・・・・・・・さて本題。

ちゃんと、映画評として書いてもいいんだけど、ブログなんでざっくばらんに適当に書きます。

パルムドールで話題の「万引き家族」です。

話題すぎて映画館が満杯でしたよ・・・びっくり。
平日の朝イチでこんなに入るの、と。

とりあえず・・・「とてもよかった」です、はい。

私は、是枝監督の作風が好きなので、かなり贔屓目はあるかもしれませんが、とてもよかったです。

というのも、今回のこの作品。今までに比べて、監督の描きたいものが明確にでていたので、だいぶわかりやすい。そして、演者がすごく巧いので、とにかくよくできている。
おそらくだいぶたくさん撮っていたものをだいぶ削り落として、すっきりさせたんだろうな・・・・という感じもあって、伝わりやすい部分も多かったのかも。

都会の片隅で、身を寄せ合いながら、生きていく姿を描いた今回の映画。
決して「万引き」やほかの犯罪行為を肯定しているわけでなく、かといって断罪していくわけでもない。
ニュースになったら、「家族ぐるみで万引き、窃盗を繰り返す」「日常的に親が子どもを虐待」と犯罪行為だけで語られ、見えることのない家族の日常を丁寧に描いていく。その日常から家族の形や貧困などの問題があぶり出されてくる。

相変わらず、派手さはありません。
そして単純ではない感情が生まれる。

みんながおもしろいとは思わないだろうし、批判も多いだろうし、ネットでは公開前から、場外乱闘のような状態になり、国会でまで「監督を祝福をしないのか」という騒ぎに。
この映画をちゃんと見たら、まず国会で祝福するかしないかではなく、国会で、このような家族が生まれないための話し合いをしっかりしてくれ、と思う。

もうね・・・とにかく、常に感情がいろいろ動く。
笑ったり、ぐっときたり、つらくなったり、・・・。

安藤サクラさんのラスト近いシーンの数々が圧倒的にすごい。
そりゃあ、ケイト・ブランシェットも「わたしがあの泣き方をしたら安藤さんのマネだと思って」って言うよ。あれはすごいよ。
そして、そのシーン。もう構図が「ワンダフルライフ」。ワンダフルライフであんなにたくさんの人が自分の大切な思い出を幸せそうに語っていた構図なのに、安藤サクラさんのシーンはもう、つらく悲しい。そのつらさの奥にある幸せだった時間が見えて、余計につらい。
すごいな・・・この人、ほんとすごい。

そして、松岡茉優ちゃんが、想像以上によかった。
この人、こんなにいい女優さんなんだなあ、としみじみ。

そして、今回初めて、家族の中での「性」をわりとちゃんと描いていて、おお、と思った。

今まで、山崎裕さんのカメラワークが大好きだったんだけど、今回初タッグの近藤龍人さんの撮影がすごくよかった。今までなかった俯瞰の絵もすごく美しかったし、なんだろうな、主張がないようである・・というか、すごく物語に寄り添っていた感じがしてすごくよかった。

・・・・と、よかったしか言ってない(笑)

まだ、公開してすぐなので、ネタバレするのもあれかなーと思って、かけないことが多すぎる(笑)
そのうち、時間が立ってから、またちょっと語りたい。

是枝作品の今までの要素がうまくからみあってて集大成で真骨頂・・・・まさにそんな感じ。

もう一回見に行きたいなあ・・・・。

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カンヌの素敵な映画祭 [映画]

珍しく、携帯のメール受信音で目が覚めた。午前3時半ごろ。
これは、もしやと「号外速報」メールをみたら、

是枝裕和監督の「万引き家族」がカンヌ国際映画祭で最高賞の「パルムドール」受賞

おおおおおおお、おめでとうございます!!
是枝監督、作品に関わった皆様、本当におめでとうございます。

もう、興奮しすぎて、目が完全に覚めた。
そこから、カンヌの公式Twitterで、ライブ中継を見たりしてました。

もう、フォトセッションの監督の姿に泣けてくる。
私の方がすごくうれしい。とってもうれしい。

数日前のここのブログで獲りそうな予感・・・と書きましたが、予感が当たりました。
各サイトでは、「日本人の受賞は21年ぶり、今村昌平監督の「うなぎ」以来」の方が先に出てきますが、私は、「『誰も知らない』で主演男優賞、『そして父になる』でグランプリ(審査員賞)以来の受賞で初の栄冠」の方を強調していただきたい。
ついに、「パルムドール」を手にした・・・・こっちです。こっちなんですよ、私の思いは。

カンヌは、その年の審査員の傾向が強くでる時があるので、上映後の評判と逆の結果になる場合も多々あるのですが、上映後の各紙の評価も高く、審査委員長のケイト・ブランシェットらの審査員との相性も良かった、という最高のタイミングとバランスでの受賞に、誰もが納得しての受賞だったのではないかと思います。

もう、本当にうれしい。

何度もこのブログでは書いていますが、私の二大好きな監督が是枝監督とマイケル・ウィンターボトムなのですが、是枝監督に対しては思い入れが違う部分があって、ものすごく影響を受けています。
物の見方や仕事においても。まだ3作しか長編映画を撮っていない段階にも関わらず大学の卒論の題材にもさせてもらいました。

長編二作目の「ワンダフルライフ」(そういえば、長編デビュー作は幻の光だった。すっかり忘れてた)を織田フィールドでの練習後に渋谷シネマライズのレイトショーで見に行った時に得たなんとも言えない感動をいまだに覚えています。「ただ泣ける」というだけの感情ではなく、どこか心があったかくなるけど、刺さる・・・そんな感じの複雑な感情。そして「ワンダフルライフ」に出演した役者ではない一般の方々が思い出を語る時の表情を、私はいまだに追い続けている気がしています。

卒論以来、ライフワークとして勝手に追い続けていますが、私はこの監督の作品の中にある「まなざし」がどこか厳しくも優しく、そして温かく、いつも心うたれるものがあります。
岡田主演の「花よりもなほ」の時代劇や、「三度目の殺人」のような法廷劇も作品群にはあるけど、やはり私はこの方の家族を題材にした映画が好き。ここ数年の作品の中では、「海よりもまだ深く」が好きなので、今回の「万引き家族」はとても楽しみ。公開したら、早めに見に行こう。

ここ数年、映画を監督だけでなく「カメラワーク」でも見るようになってきて、是枝監督と長く一緒に撮っている山崎裕さんの撮影が好きで、もはや、是枝監督の作品が好きなのか、山崎裕さんの撮影が好きなのか・・・という感じでしたが、今回のカメラは近藤龍人さん。山下敦弘監督作品の近藤さん。熊切監督作品の近藤さん。この方の撮影も大好きなので、近藤さんと是枝さんの作風がどう絡むかもう、楽しみで楽しみでなりません・

改めて、、、本当におめでとうございます!!!

・・・・・・

お!ライブで是枝監督の会見がはじまった!!!
見ながら更新してますよ。

やはり「ファミリードラマ」というとこの質問からきたね。ですよね。

・・・・もう、ここで会見してるのをみてるだけで、泣ける。


余談ですが、カンヌに毎回興味を持っていますが、カンヌ常連の日本人女性監督作品とは未だにわかりあえません・・・。カンヌが発掘した監督は大切にしていく傾向があるのはわからんではないのだけど、私はわかりあえない・・・。

そしてドラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」のオープニングテーマのフジファブリックの「カンヌの休日」が今かけめぐっています。。。「♪〜カンヌの素敵な映画祭」。この曲、歌詞が今までの受賞作でできているというなかなか秀逸な曲で、是枝監督作品は「誰も知らない」がでてきますが「パルムドール誰も知らない」というなかなかなとこで使われてます。

会見が面白くなってきたので・・・とりあえずここで終了。
と思ったら、中継の会見はわりとあっさり終わった。
あ、これ、ニュースはライブだけど、編集されているのかな。

フォトセッション、すごいなあ、

そういえば、就職活動の時「なんらかの形でカンヌの赤絨毯を歩きたい」と言い続けていましたが、方向性が変わってしまった今。。。「いつかカンヌに仕事でいきたい」と永遠の夢を変えました。ある意味、ちょっと現実的になりました。
去年うちの局長にも主張してみました(笑)主張してみただけだけど。叶う確率はすごく低いけど、これはこれからも言い続けて行こうと思います。
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SRサイタマノラッパー [映画]

目がさめてしまった・・・・。
完全に起きてしまった・・・ので、もう起きていることにした。。

たかちゃんのラジオを聴きながら、更新しよう、そうしよう。
ありがとう、タイムフリー。ありがとうエリアフリー。

さてさて、、、去年書こうと思ったまま、放置していた話。

タイトルどおり映画「SRサイタマノラッパー」です。
映画では3作あるサイタマノラッパー。大好きな映画です。

低予算、口コミで広がっていった1作目。
文字通りサイタマのフクヤ(実際には深谷)の「SHO-GUNG」イック、トム、マイティーの3人のラッパーの話です。
見に行こうとしたまま、、ちょうど忙しかった時期と重なり、見にいけず、2作目から見ました。
2作目は、イックとトムが出会った群馬の女子ラッパーの話。
そして、3作目では、上京して裏切られ、夢破れたマイティーが事件を起こしてしまう。

余談ですが、剛の「ヒメアノール」でイックの駒木根さんと群馬の女子ラッパーの山田真歩さんがカップルで登場したので、一人歓喜したのですが、すぐに剛にやられてしまいました・・・・。

で、そのサイタマノラッパーが、「SRサイタマのラッパー マイクの細道」として昨年テレビ東京でドラマ化されたのです。
同じ話ではなく、映画の続編として。
さすがテレ東。我らのテレ東。
最近では、BSジャパンでも放送してくれたりするテレ東深夜ドラマバンザイです。

もうね・・・この連続ドラマ版。最高でした。

昨年のドラマで一番好き。ここ数年のドラマでもトップ3に入るくらい好き。
そりゃあ、ブルーレイボックスも買います。

映画の3では、拘置所のマイティーと面会にいったイックとトムとのラップ合戦で終了していくのですが、川崎のクラブチッタでのライブに出演が決まったSHO-GUNGを再始動するためイックとトムと出所したマイティーを探しにいくところからスタートします。

青森の大間にいたマイティーと再会し、トラックドライバーカブラギ、家出娘のトーコとともにクラブチッタを目指して旅をするロードストーリー。
監督はもちろん、入江悠。

もう、これほんと最高でした。

映画のネタを入れつつも、ドラマだけでも充分楽しめるはず。遠野でカッパはでるわ、坊さんがラップで修行する武田寺なんてのはでるわ。笑って泣ける。

このシリーズの好きなところは、「夢はかなう」とは言わない。
でも、ひとつのことをバカみたいに続けていたら、ちょっといいことはあるよね。そしたらまた、なんか少しがんばれるよね。本人もまわりも。

そう、思わせてくれること。

夢を諦めた人たちもたくさんでてくるんですよ。でも、そんな人たちも、彼らに夢を託したり、ちょっと幸せになっていく。そして本人たちも何度も何度も立ち上がり、また倒れる。でもまた立ち上がってちょっとだけ進む。

クラブチッタのライブで成功したじゃない・・・と思うが、その後のライムスターのライブを見て、打ちのめされる・・・

サクセスストーリーでは決してない。
でも、ちょっとだけ力を与えてくれる。

クラブチッタのライブでの長回しの映像はもう号泣でした。
「マイクの細道」からいわせてもらえば、まさに「周回遅れからの集大成」。
その後のフクヤに戻ってからの長回しのラップもすごくよかった。
「これからどうするSHO-GUNG」。この長回しのように、どこまでも続いていくのだろうと思う、ステキなシーンでした。

これからも、何度も見るだろうな。
見たら、ちょっと元気になれる大好きな映画とドラマ。


おまけの話。
3作目の時は、マイティーが一人で全国でPRを展開し、うちの会社に来たにも関わらず、私は不在。帰社してマイティーがきたことを知った私の落胆ぶりといったら・・(笑)その時、一人でやってきたマイティーに対応した先輩と私、いまだにかなりマイティー応援してます。「この業界では絶対日本で一番奥野瑛太を応援してる会社のはず」と勝手に二人で主張し続けています。
そして、3作目の時に、神戸アートビレッジセンターではマイティーの実家がブロッコリー農家ということで「ブロッコリー」割引がありました。「ブロッコリー」を持参したらたしか1000円になったはず・・・。あれ1300円だったかな。ええ、もちろんブロッコリー割引にしてもらいましたよ。かばんにブロッコリー1株いれて見に行きましたよ。そんなのも懐かしい。

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今年のアカデミー賞もすごかった [映画]

アカデミー賞の授賞式を毎年すべて見ている。
もちろん「日本アカデミー賞」ではなく本家本元の「アカデミー賞」の方だ。

今年のアカデミー賞も素晴らしかった。

とくにすばらしかったのが主演女優賞の「スリービルボード」のフランシス・マクドーマンド。

中継で見ていたときは、その熱で圧倒されて、うわーと感動したんだけど、その後、意味がちょっとわからない部分が多くて、いろいろ調べてみた。

とくにわからなかったのが最後の「inclusion rider」。

ネットで調べてみたところ、
「映画への出演契約をするときに少なくとも50%の多様性をキャストだけでなくクルーに求めることができる仕組み」
らしい。

フランシス・マクドーマンドがスピーチで会場の中のアカデミー賞にノミネート、受賞したことのある女優と女性スタッフに「立ち上がってください」と言って。ハリウッドにおける女性の少なさを顕在化。

そして、ざっと言うと「あなたたちには、やりたいお話があるでしょ!興味のある方はその企画はパーティーではなく、オフィスで話して。そしてそのときはinclucion riderといって」のような感じのこと。

?????となっていたんだけどその後、映画評論家の町山智浩さんのラジオ出演している「たまむすび」の書き起こしをしてあったブログをみてなるほど、と納得。

どうやら、ハリウッドにはそもそも女性が少ないし、女性の企画に出資するひとは少ないらしい。
なので、アカデミー賞を受賞したりノミネートされた女性ならば企画も通りやすいし、出演も多いので、その時に、この条件をつければ、女性だけでなく、人種、国籍、LGBTなど様々なマイノリティーに参加や出演の道が開かれてくるだろう・・・・・・ということのようだ。

なるほど。

こういうメッセージをしっかり発信していくから、アカデミー賞は毎回、勉強になるし、おもしろい。

今回は、より「多様性」という要素が強くなっていた。

怪獣映画は作品賞をとれないと言われていたアカデミーで今回の作品賞は、メキシコからの移民のギレルモ・デル・トロの半魚人がでてくる「シェイプ・オブ・ウォーター」。

そして、追悼コーナーには、ゴジラのスーツアクターだった中島春雄さん。
鈴木清順も追悼された。

「This is me」のパフォーマンスのバックダンサーも様々な人種、宗教など多様な人がいたし。

そのほかにも、いつものように楽しませてくれたアカデミー賞。

近隣の映画館に乗り込み、ホットドッグを投げまくったり、
BB8もでてきたし、
去年作品賞を間違った「俺たちに明日はない」コンビも作品賞のプレゼンターで再登場。
若く見えるから照明をおとせ、という女優がいたり、
ジョディ・フォスターは松葉杖で登場して「メリルにやられた」と、メリル・ストリープいじり。

WOWOWのスタジオメンバーは終始「ジョージ・ミラー先輩、ジョージ・ミラー先輩」と言い続けた町山さん、大根仁さん、斎藤工さんがゲストだった時が最強におもしろかったけど、今回のデルトロ受賞で「ウルトラマンもゴジラもバカにしてきたハリウッドがついに開かれた」と泣いた町山さんにもらい泣きした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

比べるのもなんだけど、これと比べると、日本アカデミー賞はあいかわらず・・・だよな・・。

「三度目の殺人」は確かによかったし、私は是枝フリークなので、大好きだけど、
でも、今年は作品賞はこれじゃないよね・・・というのが私の感想。
「ああ荒野」とか「夜空はいつでも最高密度の青色だ」とか、もっと評価されていいだろうし、アカデミー賞で追悼されたゴジラの中島春雄さんを日本のアカデミー賞が追悼すらしない。
うーん、あいかわらず残念な感じ。

唯一好きだったのは、蒼井優のスピーチ。
「学校とかいくのがつらいなと思ったら映画館にきてください」
このスピーチはすごく好きだった。

と、そんな感じで、まもなく3ヶ月の赤子をかかえている身としては、なかなか映画館にいけないけど、
それでも、「スター・ウオーズ」はなんとか見に行ったけど、
「スリービルボード」
「シェイプ・オブ・ウォーター」
「ナチュラルウーマン」
が、今すごく見たい。

そして、入江悠監督の「ビジランテ」があいかわらずすごく見たい。

まだまだ見たいものはあるけど、もうきりがないな・・・これ。
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「あゝ、荒野」がすごかった [映画]

 ちょっと大丈夫そうだな・・と思って動いていたところ、、、先週の健診(32週)で子宮口が開きかけている・・・と言われまして。。。まあ、前回は、31週で1、5センチ開いたんでまだいいのですが、経産婦は上の子がいるので、入院はさせられないから、というお医者さんの判断にもより、さらなる安静指示がでてしまいました。
 要は軽い「切迫早産」ってやつですね・・・はい。
 入院はせずに日常生活を送りながら、なんとか正産期まで・・ということで、もうちょっと動くな・・・ということのようです・・・。

なので、一日1、2本ペースで映画を見続けているのですが、劇場公開と同時並行状態でレンタルやらCS放送やらネット配信が行われていた「あゝ、荒野」を見ました。

 私は、レンタルで。

 いやあ。。。これ、すごかった・・・。
 寺山修司の原作を(というか、もはや原案状態)現代版というか近い未来版にした・・という話の展開なのですが、
 前編は、ちょっと濡れ場が多い、とか、自殺予防集会・・だのごった煮感が強い印象だったんですが、後編の疾走感が、良かった。後編もデモやら、3.11やら、いろいろな雑多な要素があったりするけど、それを圧倒してしまう、ボクシングを通した場末の二人の男の葛藤で魅せてくれて、おもしろかった。

 主演の菅田まさきくんも熱量もハンパない感じなんですが、W主演状態のヤン・イクチュンがこれがまたいい。「息もできない」「かぞくのくに」でヤン・イクチュンがいかに巧いかはわかっていたけど、吃音のボクサーの役がすごくいい。

 今、主流の「ふわふわ映画」(世の中ではキラキラ映画といわれているけど、私は、全体的な浮遊感からふわふわ映画と呼んでいる)とは真逆の存在。
 熱いし、男くさいし、とにかく濃い。

 試写の段階から、まわりから「すごい」という話は聞こえていたんですが、噂通り、すごかった。

 ここまでの段階で、私の今年の1位は「三度目の殺人」か「幼子我らに生まれ」だったのですが、「あゝ、荒野」が超えていきました。
 そういや、その2本とか感想書こう、書こうと思っていて、書いてないや・・・。

 やっぱこういうの見たいよね。
 
 あとは邦画は、「光」を見に行きたいんだけど・・・いけるかな・・・いきたいなあ・・・・。
しばらくおとなしくすごしてみにいけるようにしたい・・・・。

 ああああ、やりたいこといっぱいあるのになあ・・・・
 そんなこといっていてもキリがないので、さて、、、ゴロゴロタイムに戻ります・・・・。
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バイプレイヤーズと山田孝之のカンヌ映画祭 [映画]

タイトルまんまなんですが、今期、私がみているドラマです。

この二つをやってるあたり、さすがのテレ東深夜枠。

録画たまってるけど、金と銀もみるつもりでたまってますが、、、深夜に毎週録画が動いているのが、これらとちゃんズー。

さすが、テレ東。

バイプレイヤーズは、ほんとメンバーがすばらしい、この人たちのスケジュールよくあわせたよな。

大杉蓮、寺嶋進、光石けん、田口トモロウ、松重豊、遠藤憲一、、、。

全員本人役。
ゲストが初回から、役所広司とか、豪華だったり、わかるコネタのはさみかたとか、大好きすぎる。


「おれ、主演やったし」
「テレ東だろ」
「おれ、NHKで主演した」
「BSだろ」

いまのところ一番笑ったのがこれ。わかる、わかりすぎる。

で、一番すきなのが、
「山田孝之のカンヌ映画祭」

山田孝之が、突然、カンヌ映画祭をめざして映画をつくりたい、と言い出す、、という設定で、実際に、資金集めをしたり、カンヌにいったり、、。北区赤羽に続き、山下敦弘監督に松居哲朗監督。


フィクションとノンフィクションがいれこになってるこのドラマ。

「カンヌ映画祭っていったいなんなの?」


ということを、ひととつひとつ、紐解いていく感じの作りで、映画が好きな人にとっては、勉強になるドラマ。

これもすごい。

私の興味のある部分と重なるからこそ、ツボ。超ツボ。

フジファブリックのオープニング曲もすごい。

歌詞が今までのカンヌでの受賞作のタイトルでつくられてる。もう、そのあたりからワクワクしちゃうのだ。

話を聞きにいく人たちも、カンヌや映画を知る人たちばかりで、話が具体的でおもしろい。

今の日本国内の映画の内向き傾向に疑問を持っている一映画ファンとしては、世界と戦える映画とは何かを考えさせてくれるこのドラマは、うれしい存在。

最終的にどうおとしどころを探るか、、、楽しみでしかたない。

山下監督といえば、昨年の私の日本映画ランキングの2トップのうちのひとつが、山下監督の「オーバーフェンス」。そしてもうひとつは、西川美和監督の「永い言い訳」でした。


テレ東枠といえば、4月からの深夜枠で、「サイタマノラッパー」やるのも楽しみ。監督もメンバーも同じとか、ほんと楽しみ。
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「セッション」がすごかった件 [映画]

今日、車を運転しながら聞いていたラジオに博と剛の声。

「30すぎたあたりから、人に優しくなりたいなと思って」

という森田剛のびっくり発言に爆笑してしまった。
未だ道半ばらしいし、そのあたりがさすがの森田剛。

さて・・・・・

もうGW前の話でありますが、平日休みが久々にありまして、そりゃあ、映画にいくよね、というわけです・・・。

映画館から映画館へはしご。

とっつーすまん。どうしても、私には、このタイトな時間の中で、君の映画を選ぶ・・・という選択肢はなかった・・・。映画好きだからわかってくれるよね・・・・いや、わかってくれなくてもいいんだが・・・・とにかくすまん・・・・私を映画館にむかわせる類の映画ではないのだよ・・・まじ、ごめん。

というわけで、
「陽だまりハウスでマラソンを」というドイツ映画から。
介護施設に夫婦で入ったかつての五輪メダリストのおじいちゃんがマラソンに再挑戦する・・・という話。ハートフル系・・・と思いきや、介護をとりまく問題とか、家族の問題とか、認知症とうつの判断とか・・・・まあ、わりとヘービーな内容も含まれている、一筋縄ではいかない感じの人間ドラマでした。
なかなかいい映画でした。

・・・で、そこからダッシュで電車にのり、ダッシュで映画館を移動。

どうしても見たかった「セッション」へ。

いやあ・・・・・・その前にアカデミー作品賞の「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」も見たんだけど、私、こっちのがよかった。今年に入ってから、衛星やらDVDやら劇場やらひっくるめて見た45本ほどの映画の中で、今のところ暫定1位。

なんだろうな・・・あまりにすごいものを見ちゃうとある種の敗北感のようなものを味わうのだけど、
ほんとなんだか敗北感。ひれ伏す感じでまいりました!!といいたくなる敗北感のようなものを味わった。

米国一とされる超名門音楽学校に入学した主人公と、そこで出会った鬼教官との話。

せめて最後くらい泣けるこうあったかくなる感じの師弟関係を見せてくれる・・・・・・なーんて甘いもんじゃない。

もう今の日本だったら、完全に大問題になるレベルの体罰教師でパワハラ教師。そりゃあ、おかしくなるよ、ここまでやられたら。教官にとっては、自分の理想の音楽を追求する過程で厳しくするのは当たり前・・・なのかもしれないが、とにかく怖い。
どんどん精神的にもやられていく主人公の様子も怖いが、アップになったときの鬼教官の迫力が凄まじい・・・。お互いに挫折を味わうんだけど、そこからの2人の戦いもさらに怖い・・・・。

「師弟関係」とかそういうのより、もうこりゃあ「戦い」なわけで・・・
音楽の心地よいセッションではなくて、戦いの中で生み出してくぶつかり合いの「セッション」であって、見終わった後、もうぐったり。

でも、このぐったり感が心地よいというか、「うわうわうわ・・・・なんかすごいもの見ちゃったよ・・・」という高揚感を味わったんですよ・・・。

私は音楽は疎いし、技術的なとこを見ると、詳しい人には違和感あったりするんだろうけど、音楽映画ではなくて、これは、やっぱり「人間ドラマ」なんだろうな。

いやあ・・・・・すごいもの見ちゃったよ・・・。これ、すごいよ。
苦手な人は苦手だろうな・・・こういうのは。

この映画まだ30館くらいなんだよね、上映しているの。
これから徐々に拡大していくと思うんだろうけど。

そう思うと、とっつーの映画の上映館数はすごい。
100くらいあったでしょ・・・。シネコン中心とはいえ、これだけの上映館数あるってすごいよね。

おそらくGW前の興行が伸び悩む時期に、どわっと上映館多くして、短い期間でどっと人を入れちゃう日程の組み方なんだろうな。上映回数が一気に減ったりとか、すぐ終わっちゃったのは、人が入っていない・・・というよりは、GWに、スクリーンの予定が組まれているからそれまでに、終わる日程と上映館数で最初から組んでいたんだろうな・・・・・と勝手に予想してみたり。

100に比べると、セッションの上映館数は少なすぎだよな・・・もったいない・・・。
アカデミー賞3部門とってても、この程度の上映館数とは切ない・・・。

一映画ファンとしては、こういうのこそ、広く見てほしいんだけどなあ。。。

次に時間がとれたら「マミー」がみたく仕方ない・・・。
予告編とフライヤーの戦略にまんまとはまった。
見たいな・・・・油断してると終わっちゃうからな、気をつけないと。
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「百円の恋」に役者の本気を見る [映画]

なんだか、映画の話が続いてすみません。

先日みた「百円の恋」。

引きこもりの一子。体はぶよぶよ、昼と夜は逆転、実家の弁当屋も手伝わず、出戻りの妹とはけんかばかり・・。妹と大ゲンカをして、勢いで家を飛び出し、コンビニバイトを始めるが、これがまたうまくいかず、不運が続く。好きになったボクサーにも捨てられた一子は自分でボクシングを始めてみるこに・・・。

この一子を演じる安藤サクラがとにかくすごい。

もう最初は体もぶよぶよ。ダメダメオーラ全開。

ところが、本気をだしてきてからがすごい。
撮影期間がすごく短かったらしいが、もうね・・・・ラストはめちゃめちゃしまった体してるんだ、これが。
ボクシングのパンチも動きもすべて機敏だし。

どんどんかわる一子にわくわくして、応援してしまう。
試合のシーンなんか、殴られてもなぐられても立ちあがる一子に、涙してしまう。

いやあ・・・・今年最初の映画館での映画にはもってこい。
やたらと元気になった。

役者の魂というか、気迫というか。
なんか、すごい本気が伝わってきた。

こういうのを見ると、やっぱり映画で主演って簡単ではないと思う。

映画って基本的には同じ料金。
どんなに低予算の作品もものすごく制作費をかけた作品も基本的には一律料金。

「主演」ということはハリウッドの俳優たちとも横並びで肩を並べることになる。

「この俳優なら人が入る」
そんな映画がどうしても多くなっちゃうし、そういうポジションにジャニーズのタレントはあてがわれがちだ。

でも、やっぱり、こういう役者が本気でぶつかってくる映画を見ちゃうと、役者の魂とか気迫とかいろんなものが感じられる映画が見たいな、と思う。

えびしが映画やらドラマやらに出られないを事務所の推しがないからとか言うつぶやきとかを見ると、
「・・・ちょっ、まてよ!!」と思うわけですよ・・・・。
たしかに、事務所の推しとかありゃあ、主演とかもできるのかもしれないけど、そうやってくだらない物を量産されるのは嫌だ。映画が好きだからこそ、嫌なのだ。
そして、ただ主演しているからという理由で、組織票で投票を呼びかけたり、「自担ががんばっているから」というだけで絶賛したり、「イマイチ」というと叩かれたり、そういう風潮が面倒だし、嫌なんだよな・・・。

映画とか映像作品が好きだから、そこは譲れないし、譲りたくないんだよね。

郁人が何かの主演とかするんだったら、なんかこう、下手でもいいから、本気が見える作品に仕上げてほしいよな・・・・というちょっとした大きな願いをもってみたりする・・・。
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