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コインロッカー・べイビーズ 7月12日昼 赤坂ACTシアター [ジャニ舞台&ジャニコン]

心の叫びは声を振り絞って叫び続けなければ、伝わらないのだろうか。

叫び、荒れ狂わなければ、客席には届かないのだろうか。

静かに、心の葛藤、狂気、怒りや愛を表現することはできないのだろうか。

叫ばなくても、声に出さなくても、歌にのせなくても、伝わる芝居が見たかった。

声を張り上げ、ふりしぼり、わかりやすい形でしか伝えられない、それが現状の力量なんだろう。


次第に壊れていく「ハシ」という役柄がそうさせるのもわかる。
はかない少年の姿を体現したのもわかる。

でも、私は、叫ぶだけでない、声に出さなくてもわかる狂気の芝居が見たかった。

初演よりも、全体的に「うるさい」印象。
原作のもの雑多な雰囲気とは違う、物理的に「うるささ」が目立った気がした。
役者たちが、やたらと叫ぶ、どなるし、うるさい。
この印象が消えないまま、終わっていってしまった。

叫べば叫ぶほど、郁人の声が聞きずらくなってしまって、残念。
そして、音楽劇というならば、やはり主演の二人はもっと歌を強化していかなくてはダメだろう。
ROLLYさんとシルビア・クラブさんが歌がうまい為に、余計に主演の2人が際立ってしまう。

Twitterとか見ると絶賛の声ばかりで・・・
まあ、絶賛の声をあげてる人はヲタクばかりなんだろうけど。
これ、好みの問題もあるんだよね・・・きっと。

私がうるさいと感じたとこは、人によっては「熱い」と感じるものだろうし。
私が郁人の歌が・・・と思うとこは、人によっては「ハシの歌はこういうイメージなの!」と思う人もいるだろうしね。

アネモネは、初演の昆さんの方が歌はうまいけど、アネモネの雰囲気を感じたのは、今回の山下リオちゃんの方かな。余談ですが、山下リオちゃんが、大塚ちひろちゃんの妹である事を最近知ってびっくりしました。

秋山大河は難しいとこもらっちゃったね・・・だって前回、芋洗坂係長だもん・・・そりゃあ、きびしいよ。福士くんは、なかなかやるな・・と思ったけど、やっぱり真田はうまかったんだな。

そして、何よりも納得がいかなかったのが、
カーテンコールの2階登場。

なんだ???なぜ、そこで、郁人、橋本が2階登場するの??
それで一気に、ああ、所詮、ジャニ舞台ね・・・って評価になるよな・・・。
なぜ、コインロッカーベイビーズのあの話でラストに客席でファンサとかしちゃってるの??
違うわ・・・ないわ・・・
余韻って。。。余韻ってないのか???

前から思っているんだけど、郁人は、現代劇のストレートプレイのコメディをやるべきじゃなかろうか。
それこそ、小劇場系の。同年代の劇団系の役者さんたちと、若い演出家の芝居をやってみるのはどうだろうか。
それこそ、わたしの好みの問題か。
そういうのが見たいな・・・そういうとこでイキイキ芝居する郁人がみたいな。
G2さんとか演出してくれないかな←願望。見たいだけ。
大根さんとか演出してくれないかな←願望。見たいだけ。
長塚さんとか蓬莱さんとか赤掘さんとか演出してくれないかな←願望。もはや毛色がだいぶ変わってきた。完全にただ見たいだけ。

そんな感じで、コインロッカーベイビーズはこれで終了。
役替わりで見ないけど、1回で十分満足。
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