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「山田孝之の東京都北区赤羽」がすごい [日常 雑記]

先日スタートしたテレビ東京系金曜深夜の「山田孝之の東京都北区赤羽」がすごい。

がっちり私のハートをわしづかみにした。
これだけ引き込まれるドキュメンタリーには久々だ。

年末に見た「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」の話をしようと思っていたんだけど変更(笑)

山下敦弘監督作「己斬り」の撮影中、ラストシーンで芝居が止まってしまった山田孝之。
芝居ができなくなってしまう中で出会ったギャグ漫画「ウヒョ!東京都北区赤羽」に感銘を受け、実在する漫画の登場人物たちに会いたいと赤羽への移住を決める。
赤羽での出会いを通し、自分を取り戻す山田の姿を山下監督が追ったドキュメンタリーで一夏の記録がこのドラマだ。

もともと2時間程度の映画にまとめる予定だったが、もったいないとテレ東に売り込み、連ドラとして放送されることになったという。監督は、山下監督と「あんにょんキムチ」などのドキュメンタリーで知られる松江哲明監督。

初回の放送は、山田の映画撮影の様子から、赤羽にいくことになる経緯、漫画家と会うまでの話だった。

「うちの事務所は、役者の意見を尊重しするから大丈夫」と一人で事務所に説明に行ったまま山田からは連絡がなく、追ってきたマネーシャーともめる姿を見て、喫茶店から眺める山下監督の「納得してないよ。もめてるって」と動揺する様子や、山田と監督の様子を外から窓ごしに見るマネージャーに「ずっとみてるって。」と焦る様子を長々と使ったり、通常のドラマでは絶対に考えられない作り。
映画でドキュメンタリーを何本も見ていると、よくあるシーンではあるが、地上派ドラマとなると実に新鮮だ。

本当に演技ができなくなった山田をとらえたドキュメンタリーという設定であるが、山田が優れた役者であることは間違いないし、「己斬り」という映画も、すべて架空の設定で、ドキュメンタリーにみせているフィクションのドラマである可能性もある。

しかし、私は、ここは、ドキュメンタリーとして楽しみたい。

もしも設定がフィクションだったとしても、これから登場してくる人物たちは赤羽で生活している実在の人物である。その実在の人物たちと役者・山田孝之、映画監督・山下敦弘が出会い発する言葉、表情などの記録はノンフィクションであり、ドキュメンタリーと言えるだろう。

いきなり原作者の漫画家さんが山田の歓迎用にポニーを2頭つれてくる・・・という斬新な行動からスタートした赤羽生活。何が起こって。どう反応をしてくれるのか、今から次回が楽しみでしかたない。

山下監督のツイッターによると、これからどんどん、山田も山下も壊れていくらしい。
気になる。実に気になる。

あたりさわりのいいタレントを使った、あたりさわりのいい内容のドラマばかりの中で、このドキュメンタリーはかなりあくが強いしパンチがきいている。

数字がとれるかどうかも謎な内容で、地上派ではかなり挑戦的なものを、ちゃんと放送するテレ東はやっぱり偉大だ。
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