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金閣寺 3月10日 梅田芸術劇場  [ジャニーズ出演 舞台]

「金閣寺」を見てきました。

感想をざっと。

「金閣寺」の内容については、あまりにも有名だし、語るべきことは、ほかの人が語ってくれるので、よしとします。

宮本亜門氏の演出作品は初めて見ました。

舞台装置は教室。そして机とイス。
移動や組み換えも演出として見せ、照明を巧みにあやつり、場面を変える。
ミュージカルに定評のある演出家だけあって、寺の一日など、ところどころで予想外のスピーディーな動きも。
変化に飛んだ演出は飽きさせない。

金閣寺を擬人化する・・・というのも、納得。
溝口が憧れ、愛し、そして憎む・・・そのたびに変化する金閣寺は溝口の心を映し出すようにも思える。

主演、脇役ともになかなかのキャスティング。

ファンが語ってもなんの説得力もないが、森田剛がいい。
実にいい。
私が抱いていた溝口のイメージにぴったり。
吃音というコンプレックスを持つ溝口の持つ心の闇や迷い、孤独・・・剛が立派に体現してみせた。
この男、ほんと「舞台」向きなんだな、としみじみと思った。


話の筋は、演者が朗読。
原作ありきの作品だし、三島由紀夫という存在があってこその作品であるので、本文の朗読を挟む演出は良いと思う。


しかし・・・・手持ちマイクを使っての朗読は残念だった。
マイクを使うな、とは言わない。
広い会場で生の声では届かない。
せめて、ピンマイクなど、小さなものをしこんで欲しかった。


手持ちの普通のマイクで、せっかくつくり込まれた舞台演出が分断されたように感じてしまった。ちょっと現実的すぎるというか。


日本語の響きや三島作品独特の言葉の美しさを、もっともっと楽しみたかった。
「マイク」ひとつの問題ではないのかもしれないが、せめて「視覚的」にも舞台演出に組み込まれた朗読の響き日本語の響きを楽しみたかった。


ラストシーン、金閣寺に火を放った溝口がつぶやく「生きよう」という言葉。
森田剛の表情、雰囲気と言葉が絡み合い、ずっしりと余韻を残していた。




舞台の感想とはちょっとずれるけど・・・
主要キャスト3人を見ながら(もちろん、みんなよかったが)


大東くん、高岡くんは、「映像」で輝く人。
森田剛は「舞台」で輝く人。


・・・だなあ・・・・と個人的には勝手に思ってみたりもしていました。
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