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劇団、本谷有希子 「来来来来来」 [演劇]

今日は、昼間仕事でした。
まあ、結果としては、Jrコンに行っている場合ではない状況だったので、申し込みすらせずに、まあよしというところです。
郁人が出るだろうことは、予測していたけど、でもまあ、無理なときは無理。無理はしない、というのも、自由にヲタをゆるく長く気楽にやっていく中では必要なことだしね。

そんな感じで、
仕事終わってダッシュで、太鼓を聞きに前の赴任地にいく、か、近場である舞台を見に行くか、迷いに迷い、結果・・・・太鼓はかなり日程的に厳しく断念。舞台にいってきました。

そう、今日あったんですよ。
ツアー公演。

劇団、本谷有希子、の「来来来来来」が。

「劇団、演技者」で、櫻井くん主演でやっていた「石川県伍参市」の本谷さんですね。
小説も執筆し芥川賞にノミネートされたりと、若手注目の演出家さん。

私が見たことあるのは、前述の「劇団、演技者」放送の「石川県伍参市」、あとは、映画版の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」と、小説「江利子と絶対」。生で公演を見るのは初めて。


お見合いで知り合った相手の実家、夏目家に嫁いだりょうさん演じるヨウコ。
しかし、結婚後してまもなく台風の日、次男である夫は妻を自分の身代わりにするかのように置き去りにし、家から出て行ってしまう。夫の帰りと信じて待つヨウコ。

しかし、この家には、夫に逃げられ野鳥園を営む狂気に満ちた義理の母や、ヨウコに家のすべて任せようとする長男の嫁、夏目家に働きにくる女たち、東京から来たヨウコと仲良くなる学生・・・と一風変わった人たちがそれぞれさまざまな不満をかかえながら日々を過ごしている。

少しずつ、不満をぶちまけたり、狂気に満ちた行動を繰り返したりしていく中で、ヨウコは必死に耐えながら夫の帰りを待ち続ける。ヨウコは、耐えて耐えて限界を超えることで、「逃げなかったら自分が成長できる」と信じかいがいしく世話を続けるのだが・・・。



女5人で展開されていく濃い世界。
黒い・・・とにかく黒い。エゴや狂気・・・・・人の嫌なことを嫌ってくらい突きつけられます。
「人って怖っ」と思う。ほんとに思う。でも、「怖い」からこそ、おもしろい。

「相手のため」といいつつ、結局は自分のことだけしか考えていなかったり、自分を正当化したり、腹の底で思っていることが見えないようにとり繕ったり。。。

これを「怖い」とか「嫌だな」って思うのって、きっと自分の中にもそういう思いうや気持ちが存在することをまざまざと突きつけられているような気持ちがするからではないかとも思う。
人がいいとか、悪いとか、そんなことではなく多かれ少なかれ、誰しもが持っている感情。
それを、嫌ってほど突きつけられる気すらしてしまう。

もちろん、「クスリ」と笑えるところもいっぱい。
それがなかったら、まずキツイ(笑)ってくらい。

セリフであったように、「好き」と「嫌い」は似ているのかもしれないように
「怖い」と「笑い」も似たとこなんだろうね。

だから、どんなに人の嫌な部分をつきつけられても、それが滑稽だったり、おもしろかったりするのかもね。

うむ。

たぶん、好きな人と、嫌いな人とがぱっつり別れる世界なんかじゃないかな。
私は・・・・というと、すっごく好きでもすごく嫌いでもない。どちらかと言うと、「嫌いではない」という感じ。おもしろい。興味はそそられます。
また見る機会があったら、行くな、きっと。

それはそうと・・・・りょうさん、美しかったっす。
そして、木野花さん、私好きな役者さんなんですね、わりと。
吉本菜穂子さんも久々に見たし、満足、満足。
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