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プレゾンに見る内輪ネタの分析 [ジャニーズ考察]

私は、郁人が、舞台に出ていないキスマイネタで笑いをとるのが好きではない。


正確に言うと、その時におこる「エビキス担」という人たちの「キャー」という歓声や雰囲気が好きではない。



「好き」「嫌い」というのは、感情や好みの問題であるので、言いっ放しにするのは簡単ではあるが、ここでは、なぜこのネタが、私にとって「好ましくはない」のか、プレゾンの中にある「笑い」や「アドリブ」について考察してみようと思う。



★「内輪ネタ」について

ジャニーズ舞台では、「内輪ネタ」で笑いをとるパターンがとても多い。
「内輪ネタ」とは、まさにジャニーズ事務所のタレントを使ってのネタであり、会場が「ファン」であることを前提に発せられる。
内輪ネタを発すれば、ファンは確実に反応するし、「ウケル」ことがほぼ確実なのだ。

しかし、「内輪ネタ」にもいくつかパターンがある。
今回は、以下の3つのパターンについて考えてみよう。




1、一般的に広く認知されていることを利用したネタ

2、同じ舞台上で拾うネタ

3、興味のある人でないとわからないネタ



★1、一般的に広く認知されていることを利用したネタ

  つまり、ジャニヲタでなくても、一般的にわかるネタ。誰が聞いてもわかるネタ。
  ジャニーズの場合、一般的にも認知度の高い、デビュー組や社長などを利用したネタがこれにあたる。
  (もはや内輪ネタというより、普通のネタであるものも含まれます)

・「社長がYOUでちゃいなよって言った」
  ↑
 もはやジャニーズネタの王道パターン。


・「仲間か」の場面で翼くんがよくつぶやいていた「タッキー元気かな」「タキツバはやくみたいな」
 ↑
 見にきている人は、ヲタでなくてもタッキー&翼というユニットがあることを知っている人がほとんどだと思うので、これもここに分類される。


・靴履き間違えたネタにでる仲田くんの関西弁。
 ↑
彼の関西弁が下手であることは、誰でも聞けば一発でわかる。そして、正しい関西弁で優馬くんが突っ込むため、笑いが生まれる。
ここで、先日、仲田くんが言っていた「なんじゃこりゃー」も「なんじゃこりゃー=松田優作」であることの認知度が高いので、このパターンにはいるだろう。

ちなみに、最初のほうにある劇場で「カツラ」を盗む場面。「カツラはやばいだろ」と誰もがわかるので、この1のパターンに入ることになるだろう。


・「ハイチュウ」ネタ
 ↑
優馬くんがCMに出ている出ていないに関わらず、「ハイチュウ」といえば、誰もが知っているお菓子。なので、イメージがわきやすい。そして、この場合、「なぜ、優馬くんにハイチュウを聞くの」という疑問から「へーーCMやってるんだ」と、逆に一般の人に発見を生むかもしれない可能性を秘めている。


・林&加藤による看守の場面

「鬼ごっこ」「人生ゲーム」、紙相撲ならぬ「人間紙相撲」など、誰でも知っている遊びを巧く利用した。




★2、同じ舞台上にあるネタ

これは、ジャニヲタであってもなくても、この舞台を見ていればわかる、笑えるネタ。


・屋良くんの身長ネタ

舞台をずっと見ていれば、ほかの出演者に比べて屋良くんが小さいことは一目瞭然。
ついでにいうと、先輩が後輩を困らせ、困った感がおもしろいという実に王道パターン。


・竜くんの1人演説と髪型を後ろでいじる江田&翼。

「でも、仲間によって・・・」と、切り出す竜くん。翼くんの立ち姿など、これまで見てくれば、わかるし、声の変え方とか、見ればわかる。髪形の「カチカチ」「クルクル」など・・・見ればわかる。


・教育係にABCZが決まったあとに、引き上げるMADと武道のぼやき

その前の、郁人の抱えたタイや、塚ちゃんの行動をぼやく。
「江戸川とか絶対タイいないし」
「塚ちゃんキャラさだまってきたな」
「タイしゃべるとか、卑怯だよ」
など、その前のシーンを前提にしているので、すぐわかる。すぐ笑える。


・<番外編>滝沢歌舞伎のお掃除係、福田&辰巳

まさに、この「2」のパターンの典型。
それまで上演してきた「滝沢歌舞伎」を二人でコミカルに再現するするところなんか、完全にこのパターン。




★3、興味のある人でないとわからないネタ

・塚ちゃんの髪型が米花に似ている件

米花くんが誰だかわからないと、厳しい

・キスマイ関係のネタ

会場の大半がヲタであるから、通用するが、Jrの認知度は、一般的には、厳しいのが現状。



★<番外>キャラ勝負のネタ

 存在自体で笑いがとれる奇跡のパターン。「キャラを生かしている」ともいえる。
 
 そう、塚ちゃん。

 塚ちゃんの場合、「2」のパターンに近いのではあるが、それを超越している気がしないではない。

 テンションの高さや受け答えのズレた感じ、強そうな見た目など。これは、キャラクター勝負としか言いようがないので、まさに<番外>。
 「オードリー」の春日と若林のコントのような感じというか。
 「キャラ」を生かしてどんどん飛躍してほしい、と願ってしまう。そうでないと、もったいない。
 





★郁人にみるプレゾンネタ

 いきのタイを持ったり(分類2)、フグがカルピス好きだったり(分類1)・・・・など、誰もが笑えるネタも多かったのだが、それと同じくらい「3」に分類されるものが多い。

・「9月に日生劇場で~と、宮田(北山、藤ヶ谷)が言ってた」
 ↑
個人名まではわからない人も絶対にいると思う。
キスマイが同じ舞台に出ているのならいいが、同じ舞台上にいないのだから、やっぱり厳しい。


だったら、もういっそのこと
「~って、首相が言ってた」とか「~って、タモさんが言ってた」とか「~って、マッチさんが言ってた」とか、もっとわかる名前でいってもOKなのではなかろうか・・・と思う。
むしろ、そっちのほうはが「そりゃあ、ないだろ」と笑えるけど、キスマイの個人名では、笑いより、キスマイの名前を出してもらったことがうれしいキスマイ担や、「やっぱり仲良しだね」と喜ぶエビキス担の「キャー」という歓声しか生まれない。


・「おれの左足を食いちぎったのは~」

怪我をして踊れなかった時期にでてきた「滝沢革命」の一場面ネタ。
「滝沢革命」を見た人で、そのセリフを郁人が言ったのを知っている人にしか通用しない


・レッスンするABCZの場面

ここで、やるのが、ほとんど、ヲタ向けネタだった。
これもわかる人にはわかるが、ほとんどの人にはわからないものが多い。



 こうやって考えると、ネタをやる上で「誰に向かって発しているのか」ということがポイントになってくると思う。


 郁人の上記のようなネタは、一部ファンには確実にウケる。
 一部からでも、笑いが起きれば、それで成功になるかもしれないが、あくまで「一部」なのだ。
 

 せっかくネタをやれる場をもらえているのだから、「会場全体が笑える」ネタをやって欲しい。
 「会場全体に見てもらえる」「会場にいる全員に笑ってもらえる」ネタをやりたい、会場全体にアピールしたい!という気持ちでやって欲しい。


 今はいい。今回のようなジャニ舞台なら、ジャニネタはみんなわかるもの。
 コンサートならまだいい。舞台とは別だし、完全にファン向けだから。
 

 もちろん、こういうマニアックなネタは、1回くらい、ポンっと持ち込むなら、いいと思う。
 そういうアピールがあってもいいとは思う。
 でも、同じ回で何度もそれをやり続けると、正直クドく感じる。


 「舞台」である以上、コンサートよりは、一般の人に開かれたものであると思う。
 それがたとえジャニ舞台であっても。
 「所詮、ジャニーズのお遊び舞台」になっては欲しくない。
 せっかくレベルの高いダンスを織り交ぜたり、素晴らしいショーであるのだから、こういう時こそ、もっとちゃんと外に向かってアピールして欲しいし、そういう意識でやって欲しい。

 

 9月の舞台。
 もしかしたら、もっともっと「内輪ネタ」の多い舞台になるのかもしれない。
 せっかくもらえたチャンスなら、最大限に生かして、もっと広くアピールできるものになって欲しい。


 ジャニーズJrの中で「おもしろい」存在から、誰にとっても「おもしろい」存在になってくれたら・・・・と思う。
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TOY

久しぶりにコメントさせていただきます。

実は・・・私もミヤコさんと同じように思っていました。
どう表現したら良いのか語彙に乏しいので(^^;)よくわからないのですが・・やっぱり内輪ネタ過ぎてますよねぇ。。毎回毎回
もっと、広い視野を持って与えられた仕事を、チャンスを活かして欲しいと思います。

そして・・アラフォーの職場の方、旦那様・・サイコーです。。わたしも普通に小さい頃「じゃじゃ馬♪」って聞いてたんで・・・食いついちゃいますよね。
by TOY (2010-08-26 12:48) 

都

♪TOYさま

お久しぶりです!!

内輪ネタ・・・ほんと多かった・・・それでもいいんですが、郁人のやっていたのが、毎回毎回、「内輪ネタの中のさらに内輪ネタ」とでもいいましょうか・・・・。

個人的な意見で偏見もはいっているかも知れませんが、その場でわかるネタ、誰もが笑えるネタでないと・・・・やっぱり、飽きちゃうんですよね・・・・正直、うんざりすることもありました。

反応がいいから、やっちゃうのだろうけど、もう少し、いろんな意味で広い視野で、いろんな勉強をして知識を積み重ね、発揮してくれることを願っています。


そして・・・・・・まわりの人たち(笑)。なんかちょっと・・・そんな感じなんですわ(笑)
うちの夫・・・・今度は「IT’S BAD」の「ババババ・・・・・アアアア・・・・・ダダダダ」をやりだしてました・・・・・・。
by (2010-08-26 16:52) 

ふいふい

ミヤコさんの考察深いです!お恥ずかしながら、エビキスとしても好きなので、普通に喜んでみてしまってる自分がおりました。確かにもっと上を目指すなら、一般の方への発信も大切ですよね。ミヤコさんの考察を読んで、ちょっと反省…(*_*)
by ふいふい (2010-09-09 01:33) 

都

♪ふいふいさま

いや、それぞれの楽しみかたもあったいいと思いますよ!!
楽しかったんなら、受け入れられた!!ってことだから、そのまま受け入れてOKだと思ってます。

ただ、それ以外に受け入れらない人もいるし、ネタ自体わからない人もいるしってとこだと思ってます。
郁人の場合は、それが多すぎる・・・そんな感じが、私、ちょっと疲れてきているんで(笑)
by (2010-09-10 01:10) 

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