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イッセ-尾形のつくり方 新潟編 4 [演劇]

 いよいよ最終日。通常、14時からの稽古が、11時から始まっている。13時に会場を訪れると、舞台上にはテントと椅子がおかれ、芝居がつけられていた。舞台上の人は、そろいのジャンパーを着ている。この日は、夜の部も続けて稽古がおこなわれるため、夜の部の参加者も、昼から参加している。
 私がいったときに行われていたのは、どうやら運動会の設定らしい。前日までは、「祭り」の予定だったが、準備した「テント」と「いす」から思いついたようだ。運動会で雨が降ってくる。テントに集まってくるひとたち。それぞれが、勝手なことを話していく。そして、雨が上がり、一人ずつ持ち場に戻っていく。そして、前日の男性が残され、一生懸命、話を聞いてくれる人を追いかけながら、話し続ける。
 前日までの様子とは全く違う。びっくりするくらい、一人一人の顔つきが違っていた。生き生きしていた。本人たちは、本番を次の日にひかえ、必死なのだろうが、自信をつけてきているようにもみえる。設定と衣装が加わるだけで、こんなにも変わるのだろうか。それとも、それぞれが、腹をくくって、覚悟を決めたのか・・・
 次の設定は、「祭りのあと」。みながそろいのはっぴを着ている。祭りのあと、打ち上げで、ほろ酔いの人たち。それぞれが、特技を繰り広げる。
 他にできあがった設定は「お葬式」「つぶれかけの病院の運動会」「山の山頂のごみひろい」「カレー(豚汁?)を作るイベント」・・・
 
 4日間の、ワークショップを見ながら、感じたことは・・・
森田さんの演出は(ワークショップでの)まずは、「漢方薬」のようだということ。それぞれの自然治癒力を高めるようなやり方をする。何かをやらせるというよりは、一人一人が自分の力で、誰かのキャラクターを借りることによって、自分の言葉をみつけるように、自然に導いていく。
 その後は、出入り口が一ヶ所しかない巨大パーキングを一人でしきるおじさんのように、できあがったキャラクターをあてはめて芝居を組み立てていく。車種も運転の仕方も全く違う無数の車を、上手にとめていくような、パーキングの感じ・・・・

 一人一人のキャラクターをいかす形で、上手に話に当てはめていく。
「そのまま、向こうを見てくれる。で、そこでしゃべって。もっとゆっくり。はい。、そのまま去っていって・・・」次第に、芝居は組みあがってきた。最初からやっていたように、会話する形ではない。それぞれのキャラクターが勝手気ままに話していく。自らから、でた肉声をどうどうと話す。少しずつ、ずれた会話は、ずれてるようにも、まるで、会話しているようにも聞こえる。
この日は、さすがに、最終日。稽古も遅くまで続いていた。
いよいよ次の日は、本番。 


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