SSブログ

今年のアカデミー賞もすごかった [映画]

アカデミー賞の授賞式を毎年すべて見ている。
もちろん「日本アカデミー賞」ではなく本家本元の「アカデミー賞」の方だ。

今年のアカデミー賞も素晴らしかった。

とくにすばらしかったのが主演女優賞の「スリービルボード」のフランシス・マクドーマンド。

中継で見ていたときは、その熱で圧倒されて、うわーと感動したんだけど、その後、意味がちょっとわからない部分が多くて、いろいろ調べてみた。

とくにわからなかったのが最後の「inclusion rider」。

ネットで調べてみたところ、
「映画への出演契約をするときに少なくとも50%の多様性をキャストだけでなくクルーに求めることができる仕組み」
らしい。

フランシス・マクドーマンドがスピーチで会場の中のアカデミー賞にノミネート、受賞したことのある女優と女性スタッフに「立ち上がってください」と言って。ハリウッドにおける女性の少なさを顕在化。

そして、ざっと言うと「あなたたちには、やりたいお話があるでしょ!興味のある方はその企画はパーティーではなく、オフィスで話して。そしてそのときはinclucion riderといって」のような感じのこと。

?????となっていたんだけどその後、映画評論家の町山智浩さんのラジオ出演している「たまむすび」の書き起こしをしてあったブログをみてなるほど、と納得。

どうやら、ハリウッドにはそもそも女性が少ないし、女性の企画に出資するひとは少ないらしい。
なので、アカデミー賞を受賞したりノミネートされた女性ならば企画も通りやすいし、出演も多いので、その時に、この条件をつければ、女性だけでなく、人種、国籍、LGBTなど様々なマイノリティーに参加や出演の道が開かれてくるだろう・・・・・・ということのようだ。

なるほど。

こういうメッセージをしっかり発信していくから、アカデミー賞は毎回、勉強になるし、おもしろい。

今回は、より「多様性」という要素が強くなっていた。

怪獣映画は作品賞をとれないと言われていたアカデミーで今回の作品賞は、メキシコからの移民のギレルモ・デル・トロの半魚人がでてくる「シェイプ・オブ・ウォーター」。

そして、追悼コーナーには、ゴジラのスーツアクターだった中島春雄さん。
鈴木清順も追悼された。

「This is me」のパフォーマンスのバックダンサーも様々な人種、宗教など多様な人がいたし。

そのほかにも、いつものように楽しませてくれたアカデミー賞。

近隣の映画館に乗り込み、ホットドッグを投げまくったり、
BB8もでてきたし、
去年作品賞を間違った「俺たちに明日はない」コンビも作品賞のプレゼンターで再登場。
若く見えるから照明をおとせ、という女優がいたり、
ジョディ・フォスターは松葉杖で登場して「メリルにやられた」と、メリル・ストリープいじり。

WOWOWのスタジオメンバーは終始「ジョージ・ミラー先輩、ジョージ・ミラー先輩」と言い続けた町山さん、大根仁さん、斎藤工さんがゲストだった時が最強におもしろかったけど、今回のデルトロ受賞で「ウルトラマンもゴジラもバカにしてきたハリウッドがついに開かれた」と泣いた町山さんにもらい泣きした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

比べるのもなんだけど、これと比べると、日本アカデミー賞はあいかわらず・・・だよな・・。

「三度目の殺人」は確かによかったし、私は是枝フリークなので、大好きだけど、
でも、今年は作品賞はこれじゃないよね・・・というのが私の感想。
「ああ荒野」とか「夜空はいつでも最高密度の青色だ」とか、もっと評価されていいだろうし、アカデミー賞で追悼されたゴジラの中島春雄さんを日本のアカデミー賞が追悼すらしない。
うーん、あいかわらず残念な感じ。

唯一好きだったのは、蒼井優のスピーチ。
「学校とかいくのがつらいなと思ったら映画館にきてください」
このスピーチはすごく好きだった。

と、そんな感じで、まもなく3ヶ月の赤子をかかえている身としては、なかなか映画館にいけないけど、
それでも、「スター・ウオーズ」はなんとか見に行ったけど、
「スリービルボード」
「シェイプ・オブ・ウォーター」
「ナチュラルウーマン」
が、今すごく見たい。

そして、入江悠監督の「ビジランテ」があいかわらずすごく見たい。

まだまだ見たいものはあるけど、もうきりがないな・・・これ。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。