是枝裕和監督「真実」 [映画]
10月17日ピロウズ 横アリ→10月18日13時から日生でえび座。
18日の午前はフリー。
ということで、ハードですが、日比谷にて是枝監督の「真実」を見ました。
前日、ライブ終わりに一人で飲んで、さらに部屋で飲み‥と、朝から映画はなかなかハードでしたが、使える時間は使わないと。
しかも、「真実」、、うちの近辺は、字幕が1日一回で、あとは吹替しかないという、、もう怒りしかないタイムテーブルだったのです。
なぜにドヌーヴとビノシュを吹替で見なくてはならんのか!意味わからん。地方の人間はフランス映画を字幕では見ないと思ってるのか配給会社は、と怒りまくっていて前売りを買ったのになかなかいけず、この日しかないな、と。
日比谷はありがたいことにすべて字幕版。無事にみることができました。
いやあ、これね、私は、すごく好きでした。
フランスの大女優の母の自伝出版祝いで、娘家族がニューヨークから帰省する一週間の出来事のお話。母の書いた自伝が、事実とは違うものだったことから起こる出来事をパリの秋の風景とともに描いた素敵な作品。
みんなが少しずつついている嘘や、記憶と実際の出来事のズレ、そこに女優として演技という真実か嘘なのかわからないものまで重なるから、物語が何重にもなって深みが増してる感じがしていて、好きな作品でした。
「記憶と記録」や「俳優が演じるということ」を軸にした初期の「ワンダフルライフ」や「ディスタンス」からの流れも見られて、フランス映画になっても崩れない是枝監督の作家性みたいな、なにかの軸のようなものが見えてとても興味深かったです。どちらかというと「ディスタンス」での演技論的なものをさらに物語にのせた作品になるのかな。あと、劇中劇の手法も物語とリンクしていてより奥行がある物語になっていて素敵でした。
万引き家族や、誰も知らないのよえな社会派の作品群とは違う、歩いても歩いても、海よりもまだ深く、のような家族ものの話の流れの集大成的な作品のようにも感じました。
そして、パリということで、絵が強い。パリの街をヒョウ柄のコートでタバコ片手に、犬の散歩するカトリーヌ・ドヌーヴの最強感。この絵をみただけでも、すっごく満足できる。
ドヌーヴ演じる祖母が、「おばあちゃんは魔法使い」と信じる孫につく「おじいちゃんは亀にかえた」という嘘もすごく素敵で、大好きなエピソード。
なんか、みたあとにすごくあったかい気持ちになる、日常だけど、でもものすごく重厚感のある、素敵な作品でした。
これだから、是枝さんの映画、好きなんだよな。
さてさて、「ジョーカー」もみたし、今年も順調に映画をみていますが、あとは、なんとしてもケン・ローチの新作「家族を思うとき」を劇場でみなくては。
18日の午前はフリー。
ということで、ハードですが、日比谷にて是枝監督の「真実」を見ました。
前日、ライブ終わりに一人で飲んで、さらに部屋で飲み‥と、朝から映画はなかなかハードでしたが、使える時間は使わないと。
しかも、「真実」、、うちの近辺は、字幕が1日一回で、あとは吹替しかないという、、もう怒りしかないタイムテーブルだったのです。
なぜにドヌーヴとビノシュを吹替で見なくてはならんのか!意味わからん。地方の人間はフランス映画を字幕では見ないと思ってるのか配給会社は、と怒りまくっていて前売りを買ったのになかなかいけず、この日しかないな、と。
日比谷はありがたいことにすべて字幕版。無事にみることができました。
いやあ、これね、私は、すごく好きでした。
フランスの大女優の母の自伝出版祝いで、娘家族がニューヨークから帰省する一週間の出来事のお話。母の書いた自伝が、事実とは違うものだったことから起こる出来事をパリの秋の風景とともに描いた素敵な作品。
みんなが少しずつついている嘘や、記憶と実際の出来事のズレ、そこに女優として演技という真実か嘘なのかわからないものまで重なるから、物語が何重にもなって深みが増してる感じがしていて、好きな作品でした。
「記憶と記録」や「俳優が演じるということ」を軸にした初期の「ワンダフルライフ」や「ディスタンス」からの流れも見られて、フランス映画になっても崩れない是枝監督の作家性みたいな、なにかの軸のようなものが見えてとても興味深かったです。どちらかというと「ディスタンス」での演技論的なものをさらに物語にのせた作品になるのかな。あと、劇中劇の手法も物語とリンクしていてより奥行がある物語になっていて素敵でした。
万引き家族や、誰も知らないのよえな社会派の作品群とは違う、歩いても歩いても、海よりもまだ深く、のような家族ものの話の流れの集大成的な作品のようにも感じました。
そして、パリということで、絵が強い。パリの街をヒョウ柄のコートでタバコ片手に、犬の散歩するカトリーヌ・ドヌーヴの最強感。この絵をみただけでも、すっごく満足できる。
ドヌーヴ演じる祖母が、「おばあちゃんは魔法使い」と信じる孫につく「おじいちゃんは亀にかえた」という嘘もすごく素敵で、大好きなエピソード。
なんか、みたあとにすごくあったかい気持ちになる、日常だけど、でもものすごく重厚感のある、素敵な作品でした。
これだから、是枝さんの映画、好きなんだよな。
さてさて、「ジョーカー」もみたし、今年も順調に映画をみていますが、あとは、なんとしてもケン・ローチの新作「家族を思うとき」を劇場でみなくては。